エスプレッソの98%は水です。豆やマシンにこだわっても、水の質を無視していては美味しいエスプレッソは作れません。
水がエスプレッソに与える影響
硬度(ミネラル含有量)
水の硬度は、カルシウムとマグネシウムの含有量で決まります。
- 軟水(0〜60ppm):フレーバーが出にくい、酸味が強調される
- 適正(50〜100ppm):バランスの良い抽出、SCA推奨範囲
- 硬水(150ppm〜):味が重くなる、スケール(水垢)蓄積のリスク
スケールの問題
硬水を使い続けると、ボイラー内部にカルシウムのスケールが蓄積します。これにより:
- ボイラーの加熱効率が低下
- 温度が不安定になる
- パイプが詰まり、最悪の場合故障する
日本の水道水事情
日本の水道水は地域によって硬度が大きく異なります。
| 地域 | 目安硬度 | エスプレッソ向き |
|---|---|---|
| 東京 | 60〜80ppm | ◎ そのままOK |
| 大阪 | 40〜50ppm | ○ やや軟水 |
| 沖縄 | 80〜100ppm | ○ 適正範囲 |
| 関東北部 | 80〜120ppm | △ やや硬め |
対策
浄水器の使用
活性炭フィルター付きの浄水器で塩素やカルキ臭を除去。味がクリーンになります。
定期的なデスケーリング
専用のデスケーラー(Puly Descaler等)で、月1回のスケール除去を推奨。マシンの寿命を大幅に延ばせます。
水質管理に役立つアイテム
SCA(スペシャルティコーヒー協会)推奨水質
- 総硬度:50〜175ppm(理想は75ppm)
- pH:6.5〜7.5
- 総溶解固形分(TDS):75〜250ppm(理想は150ppm)
- 塩素:0ppm



